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第28話 「もっと欲しい」と囁いたら最後

last update Huling Na-update: 2025-11-25 18:40:56

 「……言われただけで、こんな声が出ちゃうんですね、父上」

 カイの声が、ぐっと近づく。

 耳朶に舌が触れ、唾液混じりの熱い息がふっとかかる。

「……もっと教えて?」

 指が頬を包み、視線を逃がさせない。

「このまま、俺があなたの奥まで触れて──快楽で、何度も震えるその声を聞いたら。……その先に、何を望んでる?」

 セイランの脚の間に、手が滑り込む。

 衣の隙間から差し入れられた指が、内腿をなぞりながら、そっと前へ──中心部へと触れた。

 「……っ、カイ……!」

 咄嗟に声が跳ねた。

 下着越しでも、熱のこもったそこに触れられると、セイランの腰がびくんと震える。

 柔らかな布越しに形をなぞるように、カイの指がそこを押し撫でる。

 「……触ってほしいんだよね、ここ」

 「言って。どこを、どうされたいのか──ちゃんと」

 低く掠れた声。

 真っ直ぐで、逃げ場のない言葉に、セイランは唇を噛み、顔を逸らす。

 けれど──

 「……そこ……前……触って……っ」

 自分でも信じられないほど、情けない声だった。

 それでも、欲望には抗えなかった。

 「擦って……カイ、擦ってほしい……そこ、……気持ちいいから……っ」

 「……了解です、父上」

 カイの手が布を押し下げ、熱を帯びたものを露わにする。

 指先が、先端からゆっくりと撫で上げられる。

 もう濡れていた。興奮の証が、とろりと先に滲んでいる。

 「……ここが一番、感じるんですね」

 囁かれるたびに、恥ずかしさと快感が混ざって、セイランの胸がきゅうっと締めつけられる。

 指先が竿をやさしく包み、亀頭を親指で円を描くように撫でる。

 「ひ……あっ、やっ、だめ、そこ……♡」

 反応が正直すぎて、自分でも苦しくなる。

 でももう止まらない。

 擦られるたびに、快楽が上へ上へと登っていく。

 「そんなに気持ちいいなら……もっとしてあげます」

 カイの手が、ゆっくり、けれど確実に動き続ける。

 指で包むように前を扱かれながら、熱いキスが胸元を這い、乳首を吸い上げる。

 「カイ、だめ、いっ……ああっ……!」

 喘ぎが連続して漏れ、背が反る。

 指の刺激と、舌の責め。身体が上下で引き裂かれるように快感を飲み込まれていく。

 「……イきたいですか?」

 「……いかせて……っ、カイ、お願い……!」

 そう呟いた瞬間、指の動きが強まった。

 強く
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